【補助金】地盤改良も対象に!被災宅地等復旧支援事業

被災宅地等復旧支援事業とは?

2024年に発生した能登半島地震により、多くの住宅や宅地が被害を受けました。そんな中、被災者が安心して住み続けられるようにと設けられたのが「被災宅地等復旧支援事業」です。この制度は、宅地の復旧工事にかかる費用の一部を補助するもので、被災地の再建に大きく貢献しています。

どんな工事が対象になるの?

この事業で補助される工事には、以下のようなものがあります。

  1. のり面の復旧工事
    土砂崩れや斜面の崩壊を防ぐための工事です。
  2. 擁壁の復旧工事
    擁壁が崩れた場合の再建や、老朽化した擁壁の撤去、新しい擁壁の設置などが対象です。
  3. 地盤の復旧工事
    地盤沈下や陥没を修復する工事です。
  4. 地盤改良工事
    液状化現象などの再発を防ぐため、住宅の基礎下の地盤を強化する工事です。
  5. 住宅基礎の傾斜復旧工事
    地震によって傾いた住宅の基礎を修正し、安定させる工事です。

補助金額と条件

  • 補助率:対象工事費用の3分の2
  • 補助限度額:最大766.6万円
  • 最低自己負担額:50万円

例えば、工事費用が650万円の場合、補助金額は(650万円 – 50万円)× 2/3 =約400万円になります。自己負担額は約250万円となります。

申請の流れ

  1. 市町の窓口へ相談
    まずはお住まいの市町の担当窓口に相談し、必要書類を確認しましょう。
  2. 必要書類の提出
    工事計画書や見積書、宅地の被害状況がわかる写真などを準備し、提出します。
  3. 審査と承認
    提出書類を基に審査が行われ、承認されると補助金が交付されます。

注意点

  • 工事費用が50万円以下の場合は補助の対象外です。
  • 違法建築物や、法令に違反している宅地は対象になりません。
  • 工事の着工前に申請が必要な場合がありますので、事前に確認しましょう。

最後に

この制度は、被災地の復興を支える大切な仕組みです。自宅や宅地の復旧を考えている方は、ぜひ積極的に活用してください。最新の情報は各自治体の公式サイトや窓口で確認できます。少しでも早く安心できる住まいを取り戻せるよう、一歩ずつ進めていきましょう。