石川県で木の住まいづくり

断熱等級と断熱材の選び方

こんにちはきのいろの桜井です。

今回は住まいの断熱等級についてブログ記事にしてみました。

断熱等級とは?

断熱等級とは、住宅の断熱性能を示す指標であり、日本では2022年4月に新たな「断熱等級6・7」が追加されました。これにより、住宅の省エネ性能をより高めるための基準が明確になりました。

断熱等級の分類

現在の断熱等級は以下の通りです:

  • 等級4:1999年の省エネ基準。最低限の断熱性能。
  • 等級5:ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準相当。
  • 等級6:HEAT20 G2グレード相当。より高い断熱性能。
  • 等級7:HEAT20 G3グレード相当。最高水準の断熱性能。

主要な断熱材の種類と特徴

断熱等級を高めるためには、適切な断熱材の選択が重要です。以下に代表的な断熱材を紹介します。

1. グラスウール

  • 特徴:ガラス繊維を原料とした繊維系断熱材。
  • メリット:安価で施工しやすく、耐火性に優れる。
  • デメリット:吸湿性があり、湿気対策が必要。

2. ロックウール

  • 特徴:天然の岩石を原料とした繊維系断熱材。
  • メリット:防音性・耐火性が高い。
  • デメリット:グラスウールよりやや高価。

3. 発泡ポリスチレン(EPS・XPS)

  • 特徴:プラスチックを発泡させたボード状の断熱材。
  • メリット:吸水しにくく、耐久性が高い。
  • デメリット:燃えやすいものもあり、防火対策が必要。

4. ウレタンフォーム(硬質ウレタン・現場発泡ウレタン)

  • 特徴:高い断熱性を持つ発泡系断熱材。
  • メリット:隙間なく施工でき、断熱性能が非常に高い。
  • デメリット:コストが高めで、施工に専門技術が必要。

5. セルロースファイバー

  • 特徴:新聞紙を原料としたエコな断熱材。
  • メリット:吸湿性があり、防音性にも優れる。
  • デメリット:防火処理が必要で、コストがやや高め。

断熱等級を高めるための建材選び

断熱等級を向上させるには、断熱材だけでなく建材選びも重要です。

1. 高性能窓・サッシ

  • ペアガラス・トリプルガラス:断熱性が向上し、冬場の結露を防ぐ。
  • 樹脂サッシ・木製サッシ:金属サッシよりも熱伝導率が低く、断熱性が高い。

2. 高断熱外壁材

  • 外断熱工法:建物全体を断熱材で覆い、熱損失を減少。
  • 高性能サイディング:断熱材と一体化した外壁材を採用。

3. 高断熱屋根・天井

  • 吹付断熱材:屋根裏の断熱性能を向上させ、夏場の暑さを軽減。
  • 遮熱塗料:屋根の温度上昇を抑え、冷房効率を向上。

まとめ

断熱等級を高めることで、省エネ性能が向上し、快適な住環境を実現できます。断熱材や建材の特性を理解し、自分の住まいに最適なものを選びましょう。特に、断熱材と窓・サッシの組み合わせが、住宅全体の断熱性能に大きく影響するため、慎重な選択が重要です。

弊社は標準仕様で断熱等級6をおすすめしています。

これから家を建てる方やリフォームを検討している方は、断熱等級を意識して建材を選んでみてはいかがでしょうか?