ご夫婦でゆったりと暮らす平屋の住まい

お住まいの二階建てログハウスで生活に不便を感じていたご年配のM様ご夫妻から、ホームページを通じてお問い合わせをいただきました。
すぐに弊社の平屋モデルハウスにご来場いただき、現在抱えているお悩みについて詳しくお話をお伺いしました。

主なご相談内容は、室内に虫が出やすいこと、冬場の薪ストーブによる暖房管理の負担が大きくなってきたこと、そして二階への移動動線の不便さなどです。ヒアリングを進めていくうちに、平屋での建築が最適な解決策であることに気づき、お二人のご要望を反映した住まいのプランをご提案いたしました。

リビングで使用していた薪ストーブがなくても、冬を快適に過ごせるようにしたいというご希望を、コストパフォーマンスを重視しつつ実現するため、複層ガラスの樹脂窓「YKK APのAPWシリーズ」と発泡硬質ウレタン断熱材「アクアフォーム」で建物全体を包み込み、断熱等級5を確保しました。

夏でも家じゅうエアコン一台で過ごせ快適でしたとのご感想を頂きました。

発泡硬質ウレタン断熱材「アクアフォーム」とは?

アクアフォームは、細かな気泡構造を持つ発泡ウレタンを吹き付けて施工することで、壁や天井、床の隙間なく密着します。これにより、断熱性能が均一で、外気温の影響を受けにくくなり、冬は暖かく、夏は涼しい住環境を実現します。

断熱等級5とは?

日本の省エネ基準に基づく住宅の断熱性能を示す等級の一つです。等級は1~5まであり、数字が大きいほど断熱性が高いことを意味します。等級5は、最も高いレベルの断熱性能を持ち、外気の温度変化に対して室内を快適な温度に保ちやすいのが特徴です。

全館空調の導入案もご提案いただきましたが、初期コストが高いため、プランニング段階で見送り、代わりに無垢の内装材がもたらす「肌触りの良さ」と「自然な温もり」を活かして、快適な室内環境を整えることをご提案しました。

既存のお住まいにはサンルームが無かったため、不便だったそうです。
設計段階で配置にもこだわった4畳のランドリーサンルームは、とても使い勝手が良いと喜んでいただきました。

室内の床の段差を解消するために、全ての引き戸を吊り戸にし、床のレールや見切り材をなくしました。玄関の上り框も150ミリに抑え、足腰への負担を軽減。靴の脱ぎ履きの際に捕まると便利なL字型の木製手すりも取り付けました。徹底したバリアフリー設計で、どの世代の方にも優しい住まいを実現しています。

こちらからの提案でLDK天井に採用した間接照明は、ほのかな明るさで空間を演出し夜の雰囲気を楽しんでいただけることに成功しました。

お客さまからも「最初はダウンライトの明るさが少し眩しいと感じていましたが、今ではすっかり慣れました。特に間接照明が素敵で、これだけでも十分ですし、大満足です。」と大変うれしいお言葉をいただきました。

他の建築会社3社と比較し、相見積もりをされたM様ご夫妻ですが、最終的に弊社をお選びいただきました。
決め手をお伺いしたところ、奥様から「一生懸命さと熱意を感じたから」とおっしゃっていただき、スタッフ一同、大変嬉しく思いました。

ハウスメーカーとは異なり、弊社では営業担当と施工担当が同じチームとして動くため、初めから工事を行うスタッフの顔が見える点がご安心いただけたようです。また、「大切な家をきちんと建ててほしい」というご夫妻の願いが叶い、満足いただけたとのご感想をいただきました。

回遊動線を取り入れた間取りは大変ご好評をいただき、「家の中をスムーズに移動でき、とても使いやすいです」とのお声を頂戴しました。お客様に快適な住まいをご提供できるよう、細部にまでこだわった設計を行えたことを嬉しく思います。

Mご夫婦からのお声

お引渡し後、Mさまご夫妻にお話しを伺う機会がありました。いろいろと率直なご感想やご意見をいただきましたので、これから家を建てる方の参考になればと思います。

「リビングの壁がすべて白いので、ユーティリティーのように一部を杉板にしたほうが良かったかなとも思いました。」

アクセントクロスを使って、一部だけベージュなどの色を入れる方法もあります。例えば、キッチンの背面だけ色を変えてポイントにすることもよく行います。


「この窓、雪が降るとさらに素敵になると思いませんか?しんしんと雪が降り積もる景色が窓越しに見えたら、とても良い雰囲気になりそうです。」

家は道路沿いですが、あまり車が通らないので、窓を開けっ放しにしていても気にならないと思います。

「桜井さんから「和室の窓の位置を下にしてはどうですか」ってアドバイスをいただいたのに、結局やらなかったんですが、やっぱり下にしたほうがおしゃれだったかなあと思いました。」

和室の窓の位置については、最初にアドバイスさせていただいたのですが、たしかに少し位置を下げたほうが良かったかもしれませんね。和室は畳に座ることが多いので、目線が低くなる分、腰より上よりも下に窓があったほうが見栄えが良く、落ち着いた雰囲気になります。

旦那さま手作りの家具がお部屋にとてもマッチしていますね。

完成した家を見てお子さまが喜ぶ姿を見たとき、「本当に良い家を建てることができてよかった」と笑顔でお話しくださったのが、とても印象的でした。

また、動線の良さや平屋ならではの快適さにも大変ご満足いただけたようです。

コンパクトながらも機能的で、永く快適に暮らせる平屋をお考えの方は、ぜひ木の彩(きのいろ)にご相談ください。

「ご夫婦でゆったりと暮らす平屋の住まい」2024年9月竣工

木造平屋建て在来工法 

建築面積:127.52㎡ 

屋根:寄棟 ガルバリウム鋼板AT葺き

外壁:窯業系サイディング貼り+ソフトリシン吹付

全床:杉の無垢フローリング クリア塗装(北面のみ松の羽目板貼り)

断熱材:床 ネオマフォーム

壁、屋根:アクアフォーム吹付

サッシ:YKK AP 樹脂窓APWシリーズ