【輪島市・三井町】「もう一度、愛着のあるこの土地で」〜震災を乗り越え安心して暮らせる平屋
今回は、輪島市でご自宅を再建されたO様邸の施工事例をご紹介します。

悩み抜いた1年と、背中を押した決意の一言
地震の影響で、O様のご自宅は柱が傾き、壁も崩れてしまう被害を受けました。当初は「修繕や耐震化ができれば住み続けたい」と考え、複数業者に見積もりを依頼されましたが、昔ながらの大きな家だったため費用は想像以上に高額でした。
さらに地元の設計士さんや工務店もキャパオーバーで、いつ工事ができるか分からない状況が続いたそうです。
修繕か、解体して再建か、どちらを選んでも多額の費用がかかる不安を抱えながら、家族で何度も話し合い、悩み迷う日々が丸1年続きました。

そんななか、Instagramでたまたま見つけた弊社の看板猫“たまちゃん”に惹かれて、相談見学会へ足を運んでいただいたことが大きな転機となります。
現在の被災地では、「どこに依頼すればいいのか分からない」「着工の見通しが立たない」といった先の見えない不安を抱え、家づくりへの一歩を踏み出せずにいる方が多くいらっしゃいます。
私たちは石川県の建築士・大工として、そうしたお客様の不安に寄り添い、解決の糸口を探し出して現実的なご提案をしたいと常に考えています。
だからこそ、見学会でO様のお話を伺った際、弊社の桜井がお伝えした「輪島でも大丈夫ですよ」という言葉には、「少しでも安心できる選択をしていただき、またご自身の家で落ち着いて暮らせる日が来るように、私たちが力になります」という強い決意が込められていました。
この一言が背中を押し、O様はご自宅の解体、そして再建へと大きくお気持ちを動かされました。
「この土地を離れる」という選択肢はなかった
被災後も「またこの土地で暮らそう」と思われた一番の理由は、辞めることのできない獣医というお仕事があったことでした。
そして何より、ご趣味である「庭づくり」への強い愛着があり、この土地を離れるという選択肢は自然と考えられなかったと語ります。
「なるべく早く、より安全で、より快適な住まいで暮らしたい」という強い思いから、新しい家づくりをきのいろへお任せいただきました。
施工内容:譲れなかった「3つの条件」を叶える住まい

きのいろのモデルルームをご見学された際、「落ち着く、いい雰囲気だな」と直感的に感じてくださったO様。新しい家づくりにおいて、特に譲れなかった条件は以下の3点でした。
- 地震に強い家であること
- 暖かい家であること
- 高齢の両親が暮らしやすい動線であること
これらのご要望に対して、木の彩では以下のような施工・工夫を行いました。
【性能:地震への強さと暖かさ】

構造には木造在来軸組工法を採用し、さらに耐震面材EXハイパーを組み合わせることで、しっかりとした耐震性を確保。見えない部分にも配慮し、安心して暮らせる住まいを目指しています。
断熱性能にもこだわり、断熱材にはネオマフォームとアクアフォームを採用しました。外気の影響を受けにくく、一年を通して快適な室内環境を保ちやすい仕様です。
窓にはYKK APのAPW330を採用し、断熱性を高めながら、外の景色や光も心地よく取り込めるようにしています。
【間取り:ご両親に優しいバリアフリー動線】

暮らしやすさを意識した平屋の回遊動線。家の中をスムーズに移動しやすく、日々の家事や生活の負担を軽減します。室内の建具には引き戸を多く取り入れ、開閉しやすく動線の邪魔になりにくいのも特徴です。
さらに、室内は床見切りのない完全バリアフリーとし、つまずきにくく安心して移動できるよう配慮しました。玄関框の段差も15センチと低めに抑え、出入りのしやすさにもこだわっています。

キッチンはゆったりとした広さを確保し、毎日の料理や家事がしやすい空間に仕上げました。
【外観・エクステリア:愛着のあるお庭との調和】

外観には、ガルバリウムの外壁を採用しています。軽くて柔軟性があり、地震の揺れにもひび割れしにくいのが特長です。耐久性と意匠性のバランスがよく、住まいをすっきりと美しく見せてくれます。



また、この住まいの大きな魅力のひとつが、窓から眺める庭の景色です。室内にいながら季節の移ろいを感じられ、日々の暮らしに豊かさを添えてくれます。景色を楽しむための窓は、住まいの快適さだけでなく、心のゆとりにもつながる大切な要素です。
【内装:モデルルームの落ち着きを再現】

自然素材ならではの心地よさを取り入れました。床には無節の杉の無垢フローリングを使用し、やわらかな足触りと美しい木目を楽しめます。
天井にはヒノキの小幅風羽目板を採用し、空間全体に木のやさしい表情をプラス。木のぬくもりに包まれた、落ち着きのある住まいとなっています。
性能、動線、素材感、そのすべてにこだわりながら、毎日を心地よく過ごせる住まいに仕上がりました。機能性だけでなく、木のやさしさや庭の景色も楽しめる、暮らしに寄り添う一棟です。
印象に残ったのは「レスポンスの早さ」と「設計・施工のズレのなさ」
家づくりを進める中で、O様が特に印象に残っていることとして「レスポンスの早さ」を挙げてくださいました。
「何よりも印象的だったのは、レスポンスの早さです。素人が描いた手書きのプランをもとに、すぐ図面を作成して送ってくださいました。要望や変更にも常に迅速に対応していただきました」
また、設計士でもある桜井が大工として施工も直接担当している点についても、お褒めの言葉をいただきました。
「設計と施工のズレがなく、現場での判断も早く、とても安心してお任せできました」
お客様の思い描くイメージを現場で直接形にできること、そして現場でのスピーディーな判断と柔軟な対応は、建築士兼大工だからこその強みです。安心して家づくりをお任せいただけたことは、私たちにとっても大変うれしい出来事でした。
これから家づくりを考える方へ

家づくりは人生の中でも大きな決断であり、悩むのはとても自然なことです。
O様が大切にされてきたお庭のある土地で、ご両親とともに再び安心して暮らせる住まいづくりのお手伝いができたこと、石川県の建築士・大工として大変嬉しく思います。
これからも、末永いお付き合いをよろしくお願いいたします。
【輪島市・O様邸】「もう一度、愛着のあるこの土地で」〜震災を乗り越え安心して暮らせる住まい
木造在来工法平屋建て
- 屋根:ガルバリウム鋼板
- 外壁:ガルバリウム鋼板
- 床:杉の無垢フローリング
- 断熱材:アクアフォーム





