【石川県】積雪対策も万全なカーポート工事が完了しました

新築の外観
【石川県】積雪対策も万全なカーポート

こんにちは、きのいろの桜井です。

雪が降る前に、M様邸のカーポート工事が完了しました。

M様お二人のご要望を反映したすてきな住まいは「ご夫婦でゆったりと暮らす平屋の住まい」で詳しく紹介していますので、住まいづくりの参考に読んでみてくださいね。

さて、話しは戻りまして……ここ、石川県はカーポートも積雪荷重を考慮した仕様になります。

冬が訪れると、雪の積もる地域では車の保護が大きな課題となります。その解決策の一つが「カーポートの設置」です。しかし、カーポートを設置しただけでは十分ではありません。

積雪に対する対策を講じていないと、カーポートの倒壊や車への損害につながる可能性があります。この記事では、カーポートの積雪対策について詳しく解説します。


1. カーポートに積雪対策が必要な理由

積雪が多い地域では、1日に何十センチもの雪が積もることがあります。カーポートの屋根に雪が積もると、構造体に大きな荷重がかかります。設計上の許容量を超えると、以下のようなリスクが発生します。

  • カーポートの倒壊:屋根が耐えられずに崩れる可能性があります。
  • 車両の損傷:崩れた屋根が車に直撃し、車体にキズや凹みが生じる可能性があります。
  • 人的なリスク:崩落の際に人が巻き込まれるリスクもあります。

これらのリスクを避けるためにも、カーポートの積雪対策は非常に重要です。


2. 積雪に強いカーポートの選び方

カーポートを選ぶ際には、積雪に対する耐久性を考慮する必要があります。以下は、選び方のポイントです。

(1) 積雪対応の耐荷重を確認する

カーポートの製品には「耐積雪量(kg/m²)」が記載されています。地域の気象条件を考慮し、十分な耐荷重を持つ製品を選びましょう。目安は以下の通りです。

  • 積雪50cm以下の地域:耐荷重50kg/m²程度で十分。
  • 積雪50cm〜100cmの地域:耐荷重100kg/m²以上の製品が推奨されます。
  • 積雪100cmを超える地域:耐荷重150kg/m²以上の製品を選ぶのが安心です。

(2) 素材を確認する

カーポートの屋根材は、主に「ポリカーボネート」や「ガルバリウム鋼板」などがあります。積雪の多い地域では、金属系の屋根材(ガルバリウム鋼板など)が耐久性に優れています。

(3) 柱の本数と配置を確認する

積雪地域では、柱の本数が多いタイプのカーポートが推奨されます。4本柱や6本柱のカーポートは、雪の重さを均等に分散させるため、倒壊リスクを減らせます。


3. 積雪への具体的な対策方法

すでにカーポートを設置している方でも、積雪に備える方法はあります。具体的な対策方法を紹介します。

(1) 雪下ろしを定期的に行う

屋根に雪が積もりすぎる前に、定期的な除雪が必要です。特に湿った雪は重く、すぐに耐荷重を超えてしまう可能性があるため、早めの除雪が大切です。

  • 専用の雪下ろし道具を使用する:長い柄のついた雪かき棒が便利です。
  • 安全性を確保する:高所作業になるため、転倒や滑落に注意しましょう。

(2) 雪止め金具の設置

屋根の先端に雪止め金具を設置することで、雪の一気な落下を防ぐことができます。これにより、車や人への被害リスクを軽減できます。

(3) 支柱の補強を行う

既存のカーポートの耐荷重を高めるために、補助柱(サポート柱)を追加する方法もあります。積雪が多い時期だけ追加するタイプの補助柱も販売されており、冬の間だけ使用することが可能です。

(4) 融雪システムの導入

電気や温水を利用した融雪システムを導入することで、屋根に積もった雪を自動で溶かすことが可能です。初期費用はかかりますが、手間がかからないのが大きなメリットです。


4. カーポートの積雪対策にかかる費用の目安

積雪対策を講じる際の費用は、選択する方法によって異なります。以下に目安を示します。

対策内容費用の目安
耐積雪型カーポートの設置20万円〜50万円
雪止め金具の設置1万円〜5万円
補助柱の設置1万円〜3万円/本
融雪システムの導入30万円〜100万円

5. まとめ

積雪の多い地域では、カーポートの積雪対策が必須です。設置前であれば、耐荷重が高く、柱の多い製品を選ぶことがポイントです。すでにカーポートが設置されている場合でも、雪下ろしの実施補助柱の追加といった方法で安全性を向上させることが可能です。大雪が降る前に、万全の準備をしておきましょう。