石川県で木の住まいづくり

北陸の新築に深い軒が必要な納得の理由とは?

新築を検討しているご夫婦にとって、「住みやすさ」と「長持ちする家」は欠かせないポイントです。特に北陸地方では、独特の気候条件――強い日差し、激しい雨、そして大量の雪に対応する家づくりが求められます。

この記事では、北陸の気候において“深い軒”がどれほど重要な役割を果たしているのか、その具体的なメリットを3つの視点から分かりやすく解説しますね。

深い軒が北陸の新築に必要な理由

建築中の平屋

深い軒の最大のメリットのひとつは、夏の強烈な日差しを遮ってくれることです。特に北陸地方では、夏の日差しが斜めに差し込むため、浅い軒では窓からの直射日光を防ぎきれません

深い軒を設けることで、窓に日陰ができ、室内の温度上昇を抑える効果が期待できます。これは冷房効率の向上にもつながり、電気代の節約にも直結します。

深い軒を設けることにより、日差しを自然に遮断し、遮熱フィルムや断熱ガラスと同様に室内の温度上昇を抑えることが可能です。

また、強い日差しによる床や家具の色あせを防ぐことにもつながり、長期的な住まいの美観維持にも貢献します

雨や雪から窓や外壁を守る

北陸は年間降水量・降雪量ともに多く、住まいの耐久性を守るには「防水設計」が重要です。深い軒は、雨の吹き込みや雪の付着を防ぐ天然のひさしとなり、窓まわりや外壁の傷みを軽減してくれます。

特に冬季においては、風を伴った横なぐりの雪がサッシ部分に積もり、結露や凍結の原因になることも。深い軒によってこれを物理的にブロックし、室内の快適性を高める効果があるのです。

さらに、雨天時でも窓を少し開けて換気できるというメリットも。通気性と湿気対策の両方を叶える点で、北陸のような高湿度地域にはぴったりの構造といえるでしょう。

冬場のエアコン効率を落とさない

冬の雪が最も影響を及ぼすのが「室外機」です。多くの家庭ではエアコンの室外機が屋外に設置されていますが、北陸ではその上に雪が積もることで性能が著しく低下することがあります。

深い軒があれば、室外機の上に屋根のように覆いかぶさるため、直接雪が積もるのを防げます。これにより、冬でもエアコンが安定して稼働し、室温が一定に保たれるのです。

もちろん、室外機専用のカバーを設けることも可能ですが、軒を活用すれば美観と機能性を両立できます。住宅全体のデザインに統一感が生まれる点でも、大きな魅力です。

深い軒が暮らしに与える快適性

石川県にある工務店木の彩の深めの軒に自転車を置いてある画像

深い軒の存在は、単なる「外観のアクセント」ではありません。実際の暮らしの中で、毎日の快適さを支える重要な役割を果たしています。

屋外と室内の中間的な空間として活用できることが、生活動線の柔軟さや、家族の楽しみを広げる要素になるのです。ここでは、深い軒がもたらす具体的な“暮らしの快適性”について見ていきましょう!

日陰スペースでバーベキューや家庭菜園も

深い軒があることで生まれる「日陰スペース」は、家族のアウトドア活動にうってつけの場所になります

特に北陸のように夏の日差しが強く、天候が変わりやすい地域では、この半屋外スペースの存在が重宝されます。

例えば、晴れ間にさっとバーベキューをしたり、小さな鉢植えやプランターで家庭菜園を楽しんだりと、暮らしの幅が自然と広がります。強い日差しや突然の雨からも守られるため、子どもたちの遊び場やペットのスペースとしても活用できます。

軒下を「庭よりも使える外部空間」として設計に取り入れる住宅が増えており、注目を集めています。これは、軒下をリビングの延長や半屋外のリラックススペースとして活用する傾向が強まっているためです[1]。

洗濯物が天候に左右されにくい

深い軒があると、洗濯物を干す場所としても非常に便利です。急な雨でもすぐに取り込む必要がなく、梅雨時期や冬場でも安心して外干しができます。

特に北陸は湿度が高く、室内干しでは乾きにくい日も多いため、通気性のよい軒下干しが理想的です。

また、風通しの良い軒下は、衣類が早く乾くだけでなく、生乾き臭の発生も防げるというメリットがあります。天候に左右されない安定した洗濯動線は、共働き世帯や小さなお子様がいるご家庭にとって、大きな助けとなるでしょう。

直射日光を避けて家具や床の日焼け防止に

深い軒がある家では、室内に差し込む強い直射日光を効果的にブロックできます。これにより、フローリングや家具、カーテンなどの劣化を防ぎ、長持ちさせることが可能です。

特に北陸の夏は、強烈な日差しが長時間続くため、室内温度の上昇とともに家具の色あせや反りといったダメージが生じやすい傾向があります。

軒によって自然に影をつくり出すことで、UV対策にもつながり、結果として家全体の寿命を延ばす役割も果たしてくれるんです。

さらに、日射をコントロールすることによって、冷暖房に頼りすぎない「省エネな暮らし」にも寄与します。機能的で見た目にも美しい――そんな家を目指すなら、深い軒は非常に有効な選択肢といえますね。

[1] 身体がよろこぶ場所に、居場所をつくる。失いつつある“軒下”をデザインするS.O.Y.LABO「軒下研究会」

北陸の気候に合った家づくりのポイント

北陸の家づくりでは、単に深い軒を取り入れるだけでは不十分です。

この地域特有の気候に対応するためには、断熱・気密・採光・土地条件といった観点をバランスよく考慮する必要があります。軒の設計だけでなく、構造やコスト、採光シミュレーションなども含めたトータルな設計の視点が欠かせません。

設計時に重視したいポイント

採光の確保と日照のバランス
深い軒を設けると日差しを遮りすぎて室内が暗くなることがあります。

特に北向きや周囲に高い建物がある敷地では、事前に日照シミュレーションを行い、採光条件を要確認です[2]。

設計の高度さと専門家への相談
深い軒は設計の自由度と構造的な判断が必要です。構造計算や素材・軒長の決定には、経験豊富な建築士や工務店との連携が重要となります[3]。

建築コスト・土地の広さへの影響
軒を深くすると屋根の面積が増えるため、材料費や施工費、さらにはメンテナンス費用も上昇しやすくなります。また、軒の出が1mを超える場合、固定資産税の評価対象となる可能性もあるため事前の確認を[4]。

北陸特有の気候的適合性
北陸は豪雪・高湿度地域ながら、全国的な寒冷地ほどの断熱性能までは必要ありません。断熱等級は5以上が望ましく、断熱と気密性を両立させた設計がコストと効果のバランスを取る鍵です。さらに、積雪への備えも視野に入れた構造設計が求められます[5]。

[2] 平屋で一番気を付けるべき外観!注意すべきポイントをわかりやすく解説

[3] 軒の深い家とは?メリット・デメリットと建築時の注意点

[4] 【素敵な外観】軒が深い家の魅力6選!おすすめのハウスメーカーや注意点も解説

[5] 【素敵な外観】軒が深い家の魅力6選!おすすめのハウスメーカーや注意点も解説

まとめ:深い軒がつくる、北陸の快適な暮らし

北陸という気候条件の厳しい地域で快適な暮らしを実現するには、家の構造にしっかりと工夫を凝らす必要があります。

その中でも「深い軒」は、夏の強い日差しを遮って冷房効率を高めたり、冬の雪や雨から家を守ったりと、通年にわたって暮らしの質を向上させる重要な要素です。

また、軒下の空間は洗濯やバーベキューといった日常の活動にも活用でき、住まいにゆとりと楽しさをもたらしてくれます。採光やコストといった設計面の注意点はあるものの、それらをクリアすれば、深い軒は家族の暮らしに長く寄り添う“住まいの良パートナー”となります

これから北陸で新築を検討されるご夫婦には、ぜひ深い軒の魅力とメリットを取り入れた設計をおすすめします

住まいがもっと快適に、もっと自分たちらしくなる一歩として、「軒の深さ」を考えてみませんか?