職人の経験が、終の住処にふさわしい住まいをつくる

終の住処として家づくりを考え始めると、
「できるだけ長持ちする家にしたい」
そう思われる方がほとんどです。
特に私たちがよくお客さまから聞かれるのが、
「外壁は何が一番長持ちしますか?」
という質問です。
海沿いの町だからこそ分かること
私たちの地元は海に近く、潮風の影響を受けやすい地域です。
そのため、外壁選びやつくり方によって、家の傷み方に差が出やすい環境でもあります。
最近は、ガルバリウム鋼板などの板金外壁をご希望される方も増えています。
見た目もすっきりしていて、耐久性が高いイメージをお持ちの方も多いと思います。
ただ、ここで大切なのが家の形との組み合わせです。
「軒を出せば安心」とは限らない
一般的には、「軒をしっかり出せば、外壁は雨に濡れにくくなって長持ちする」と言われます。
もちろん、それが正解の場合もあります。
しかし、海沿いの町で板金外壁を使う場合、
軒を深く出すことで、かえって問題が起きることがあるのです。
実際に私が見てきた現場では、
雨にあまり当たらない軒下の部分から、先に錆が出てしまったケースがありました。
これは、潮風による塩分が付着し、
雨で洗い流されないまま残ってしまうことが原因です。
経験があるからこそ、できるアドバイス
こうした理由から、
ガルバリウムなどの板金外壁をご希望されるお客さまには、
「この地域なら、軒は出しすぎないほうがいいかもしれません」
とお伝えすることがあります。
これはカタログや机上の知識だけでは、なかなか分からないことです。
実際に建てた家を見て、時間が経った姿を見てきたからこそ、
自信をもってお話しできる内容だと思っています。
終の住処だからこそ、経験を頼ってほしい
終の住処となる家は、
建てた瞬間ではなく、10年後、20年後も安心できることが何より大切です。
平屋であっても、建て替えであっても、
土地の条件や環境に合わせた判断が必要になります。
その判断を支えているのが、職人の経験です。
目には見えませんが、住まいの耐久性や安心感として、確実に表れてきます。
人の経験が、家を長持ちさせる
どんな材料を使うかも大切ですが、
その材料を、この土地でどう使うかは、もっと大切です。
私たちは、これまでの経験をもとに、
「この家が、この場所で、長く安心して暮らせるか」
その一点を大切にしながら、住まいづくりに向き合っています。
職人の経験は、終の住処にふさわしい住まいをつくるための、
一番大事な材料だと、私たちは考えています。




