選ばれる羽目板7種を比較!素材と節の違い
こんにちは!木の彩スタッフのおおしまです。
木の温もりと調湿作用も期待できて、家の雰囲気をグッと高める「羽目板」。素材や節の有無によって見た目や機能性に差が出るため、新築やリフォームを検討している方には注目してほしい建材です。
今回は、羽目板の基本や魅力をカジュアルに解説しつつ、素材と節の違いがどんな影響を与えるかを分かりやすくご紹介していきます。
羽目板とは?用途と魅力

木の板を壁・天井にぴったり「はめて」使うため「羽目板(はめいた)」と呼ばれます。古くから親しまれ、特に和モダンやナチュラル系の家にぴったりの内装材です。
まず注目したいのは、調湿効果。
木は湿度が高いときに吸水し、低いときに放湿する性質があり、羽目板を壁に採用すると部屋全体の湿度を自然に整えてくれます。これにより、カビや結露の心配が軽減され、加湿器・除湿機の使用頻度も減ります。
次に、意匠性の高さ。木目や節が美しいアクセントとなり、空間に温かみと落ち着きをもたらします。家族のくつろぎ空間や来客を迎える玄関に取り入れると、まるで森林浴のようなリラックス感が得られます。
また、色や節に変化を付けることで、カジュアルから高級感ある印象まで、幅広いデザインに対応可能です。
さらに、メンテナンス性も優秀。壁の一部が傷んでも、板単位で交換できるため、ビニルクロスのように壁全体を張り替える必要がありません。
羽目板の主な種類7選:素材ごとの特徴
羽目板には様々な樹種があり、それぞれ香り・耐久性・見た目の風合いが異なります。ここでは、新築・リフォームでよく使われるスギ・ヒノキ・パインなど代表的な7種類をピックアップ。
各素材の特徴やおすすめの使い方を、分かりやすくまとめました。どの樹種が自宅に合うかを選ぶ際の参考にしてくださいね。
スギ(国産杉)

- 軽く・調湿性・リラックス効果が高い定番素材
- スギは多孔質で湿度を吸放出し、香り成分フィトンチッドによるリラックス効果があります。
- スギ床材を使った家では「湿しんが減った」「咳が止まり熟睡できた」という例が報告されています。軽さと柔らかさで大人も子どももリラックスでき、クローゼット内部など見えない場所に使うケースも増えています。
ヒノキ(桧)

- 香り・防虫性・耐久性が高く、いつまでもうつくしさを保ってくれます。
- ヒノキはα‑カジノールなど成分が防腐・防虫効果も。木肌は緻密で滑らかで、色艶もうつくしく、香り成分にリラックス・消臭・ダニ抑制効果があるとされています。
- 「無節」はモダン・高級感重視、「節あり」はナチュラルな風合いを好む方に好まれています。
その他の代表素材
- パイン:北米産で節の表情が豊か、カジュアルで明るい雰囲気づくりに◎。
- レッドシダー(米杉):防虫性・耐久性が高く、屋内外どちらにも向く人気材。
- サワラ:香り控えめで軽く、脱衣所や湿気が多い場所に適します。
- 赤松・黒松:重厚で硬く粘り強い。構造材としても使われるが、松くい虫被害があるため注意が必要。
- シナ・ナラ(広葉樹):見た目がモダン、高級感があり、重厚さを求める方にぴったりです(知見に基づく)。
次は、節の種類(無節/上小節/小節/節あり)の違いについてまとめていきます!
節の種類と見た目の違い
羽目板を選ぶ際、節の大きさや数で印象が大きく異なります。無節・上小節・小節・節ありの区分は、JAS規格や流通上の等級で定められており、用途に応じて使い分けられるため重要です。
節がまったく入らない「無節」は、希少で玄関や応接間など人目につきやすい場所に向いています。目立たない小さな節が直径10㎜以下の「上小節」は、無節ほど高価ではないものの上品な印象で人気がありますよ。

直径20㎜程度の節が1~2mに1個ほどの「小節」は、自然な風合いを程よく楽しみたい場合におすすめです。節が多数入る「節あり」(特一等/一等)は、子ども部屋やクローゼットなど隠れた場所に使うと、コストを抑えつつ個性を活かせます。

このように節の有無や大きさによって見た目や価格帯が変わるため、家づくりでは「使用する場所」や「目指す雰囲気」に合わせて選ぶのがベストです。
羽目板選びで失敗しないコツ
使用場所によって羽目板に求める機能や見た目が変わります。
例えばリビングには見た目の美しさや香り重視のヒノキを選ぶのがおすすめですが、脱衣所やキッチンなど湿気の多い場所には、調湿性能が高く軽いスギや耐水性に優れたサワラが適しています。屋外に面したスペースには、レッドシダーのように耐久性・防虫性の高い素材が安心です。
節の有無も重要なポイントです。家族が集まるリビングや玄関など人目につく場所には、節が少ない無節や上小節で上品な雰囲気を演出しましょう。
逆に、収納スペースや子ども部屋では節あり素材を使うことで、コストを抑えつつ温かみと個性をプラスできます。
デザインと価格のバランスを考えるなら、まずは素材ごとの価格帯の目安をチェックしておきましょう。たとえばヒノキの無節は高価ですが、節ありにするとコストカットできます。
一方で、パインは比較的リーズナブルな価格で豊かな節が楽しめるため、予算と雰囲気の両立にぴったりです。
また、将来のメンテナンスも見越して選びたいですね。羽目板は部分交換がしやすいため、傷や汚れが気になる場所に設置するときは節あり素材を敢えて使い、経年変化も楽しむのも一つの手です。
最後に、施工業者との相談も大切です。使いたい素材と節のグレードを伝えるだけでなく、施工現場の状況(湿度や通気性)にも配慮して、最適な羽目板プランを提案してもらいましょう。
羽目板選びで理想の住まいをつくろう
羽目板は、素材や節の違いによって空間の雰囲気ががらりと変わります。スギやヒノキ、パインなどそれぞれの特徴を知ることで、ご家庭にぴったりのデザインと機能性を両立することができます。
節の有無も選ぶ上での大事なポイント。高級感を出したい空間には無節や上小節、ナチュラルで温かみのある雰囲気には小節や節ありを選ぶと満足度が高まります。価格面とのバランスを考慮すれば、理想的な空間を手に入れつつコストも抑えられます。
新築・リフォームのタイミングは、理想の暮らしを実現する絶好のチャンス。羽目板の種類をしっかり理解し、ご夫婦で話し合いながら納得のいく素材選びをしてみてください。きっと、日々の生活がもっと心地よく、豊かになりますよ。
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